• 2020.4.25
    • 2020年度みどりの講座のご案内を掲載しました。

Information



世田谷区の南西部には、国分寺崖線(こくぶんじがいせん)と呼ばれるがけの斜面地が横たわっています。この崖線は、数万年前に多摩川の流れが削りだした崖地で、崖の高さはおおむね10~20mあります。急傾斜地であったため、都市化・宅地化が進んだ現在でも森が残され、みどり豊かな世田谷のシンボルとなっていますが、年々宅地の建設、道路の敷設などに伴って、減少傾向が進んでいます。

その中で、松本記念音楽迎賓館には、クロマツ、ケヤキなどの大木が崖線のスカイラインを縁取り、隣接する岡本八幡神社、静嘉堂文庫などとともに、まとまりのある崖線緑地が残されています。連続するみどりの資源は、都市域における貴重な自然環境空間となっています。

このような環境のもと、松本記念音楽迎賓館は、2011年4月、公益財団法人音楽鑑賞振興財団として音楽の振興に加え、地域社会に対して環境保全の側面から地域に貢献する公益法人となりました。
そこで、音楽迎賓館や庭園、周辺の緑地を活用し、環境教育・緑地保全活動について学ぶ、「松本音楽記念迎賓館みどりの講座」を開催することと致しました。

★2020年度も3回の開催を企画しておりますが、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、第一回を9月からとしております。
内容は例年通り、みどり豊かな松本記念音楽迎賓館周辺の地域を植物・水生生物などの専門家と散策しながら、みじかな自然を楽しむ企画です。
世田谷野菜を中心に、季節のお昼ご飯もご一緒に提供いたします。
講座はお好きな講座だけの参加でも構いません。ご不明な点は下記までお問い合わせください。
(当日の天候などにより、プログラム、散策コースの変更もございます。ご了承ください。)

各回ともに開催時間は午前10時~午後2時までの予定です。開催時間の15分前までに会場にお集まりください。
みなさまのご参加をお待ちしております。

【参加費】
無料(お弁当付き)

【お申し込み・お問い合わせ】
●電話でのお申し込み
TEL.3709-5951
※「みどりの講座担当」とお呼び出しください。
●メールでのお申し込み
info@mizubedesign.org
(みどりの講座運営:NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク)
 ※お申し込みの講座(どの回の講座かお知らせ下さい)
 ※お名前・電話番号・参加人数をお書きの上お申し込みください。
 ※お子さま同伴の場合には、お子さまの年齢または学年もお知らせください。
 ※小学校3年生以下の場合には保護者の同伴をお願いたします。


●第1回:2020年9月27日(日)
世田谷の水辺と湧き水

松本記念音楽迎賓館周辺には23区内ではほとんど見られなくなった湧き水がコンコンと湧いています。この湧き水の仕組みとその流れにすんでいる貴重な生きものについて、座学を中心にお話しを聞きましょう。
■観察フィールド:迎賓館→岡本わきみず緑地(限定開放の公園)→岡本静嘉堂(湧水)→迎賓館
■お昼ご飯:松本記念音楽迎賓館で音楽を楽しみながらのお昼ご飯
■お楽しみ:多摩川の石を素敵に彩るストーンペインティング
※暑い季節ですので、9月の講座は室内での座学を中心に開催します。フィールド観察は45分程度を予定しています。

●第2回:2020年12月20日(日)
クリスマスリースの素材で知る地域の自然

国分寺崖線の森にはさまざまなドングリのなる木や実のなる木が見られます。クリスマス目前のこの時期、木の実でクリスマスリースを作りながら、この地域の自然とドングリの森と人々との関わりについて学びます。
■観察フィールド:座学(松本記念音楽迎賓館)→岡本八幡→岡本静嘉堂緑地→瀬田四丁目旧小坂緑地→リースづくり(松本音楽迎賓館)
■お昼ご飯:松本記念音楽迎賓館で音楽を楽しみながらのお昼ご飯
■お楽しみ:森で拾ってきた木の実でクリスマスリースづくり


●第3回:2021年3月28日(日)
フィールド観察会 松本音楽記念迎賓館の植物と崖線樹林の機能と役割

国分寺崖線はどうやってできたのでしょう。そしてその斜面に残されたみどり豊かな森ではどんな植物が見られ、どんな生きものがすんでいるのでしょう。フィールドを歩きながら植物の専門家のお話しを聞きましょう。
■観察フィールド:迎賓館→庭園→岡本八幡神社裏→岡本静嘉堂文庫→(瀬田四丁目旧小坂緑地)→丸子川沿い遊歩道→農地→迎賓館
■お昼ご飯:松本記念音楽迎賓館で音楽を楽しみながらのお昼ご飯
■お楽しみ:春の野の花で押し花のしおりをつくりましょう!